前回は成績面で最強のAI塾生のお話をしましたが、今回は成績UP最強のAI塾生のお話。
彼との出会い(K君、前回とは違う生徒です)は小学校5年生の時の夏期講習。
もともと彼のお兄ちゃんが通塾していて、勉強が苦手なので夏期講習だけでも参加させたいとお母さんからお話をいただき、塾での勉強がスタートしました。
初めて受け持った時の彼の口癖は、
「あー、めんどくさい」
「勉強面白くない」
「早くかえりたい」
などなど、負のオーラ全開!
んー、鍛えがいがありそう、こいつは心してかからねば、というのが印象に残ってます。
まぁ、塾での私はそんなこと考えつつも、妥協は一切しませんが。
次第に「あ、この人何を言っても許してくれないな」と感じ取ってくれたのでしょうか、後ろ向きな発言は減っていき最後の確認テストでも算数は85点、国語は80点を取ることができました。
そして塾での三者面談、「2学期も続けてやりますか?」とお母さん本人に確認したところ、
お母さんは「夏頑張ってくれたので、取りあえず自分でやらせてみせます」と。
塾長「基礎が定着しつつあるので、この流れを止めない方がいいんですけどねー」
お母さん「本音を言うと、塾通うのが相当嫌みたいなんですよね・・・」
塾長「・・・oh」
彼の中では、
夏休み終わった!
やっと夏期講習終わる!
塾行かなくて済む!
イェーーーーーーッイ!
だったようです。
「まぁ無理に引き止めても成果上がらないですし、今回は夏期講習だけにしましょう。」
こうして彼は塾を去って行きました。
月日は流れ、その年の受験も無事終わり、彼のお兄ちゃんは茨城高専へと進学しました。この年は塾生5人受験して全員合格しましたね。
そして、弟君である彼の事も気にかけていたある日、塾に一本の電話がありました。
お母さん「先生、お久しぶりです、下の子なんですが、また塾に入れたいと思いまして・・・」
塾長「こちらこそご無沙汰しております、えーと、弟君って今何年生でしたっけ?」
お母さん「今中1です、それで成績なんですが・・・」
塾長「学年で何番くらいですか?」
お母さん「お恥ずかしい限りなのですが、30番位です、・・・下から」
塾長「・・・oh」
当時勝田二中の一学年の人数はだいたい260人くらい。
成績表を後から確認させてもらうと彼は中1の2学期の期末テストが224位でした。
この時、彼がAI歴代最強の成績UPを果たすとは、塾の講師は誰も知らない。
・・・つづく。