志望校を決める面談を行うと、このような相談を受けることがあります。
「先生、上位校で下の方の成績で入学するのと、
ワンランク下の高校で上位の成績で入学するのでは、
どちらの方が大学受験に有利ですか?」
結論から言いますと、
「どちらが有利とかはないよ」
です。
と言うのも、入った高校によって有利・不利が決まるものではないからです。
大学入試のイメージを、みなさんどのように持っていらっしゃいますか?
最近の傾向としては、一般入試は難しく、狙うなら指定校推薦やAO入試。
このように考えている方が多いのではないでしょか?
そもそも、指定校推薦ってどうやったら取れるのか。
AO入試って何?
そう思っている方も多いと思うので、塾長の考えをまとめてみました。
各学校に指定校推薦枠があり、成績優秀者かつ希望者を受験させる制度。希望者が多数いた場合は、より成績上位の生徒が受験できます。分かりやすく例えると、椅子取りゲーム。
ここで言う成績上位者とは何か。それは中学校の内申点、つまり通信簿の評価が対象です。
では高校の通信簿って何で評価するのかというと、定期テストの点数と順位です。
高校でどれくらいの位置にいればよいのかというと、上位の10~5%には入っていたいところ。
AO入試を採用している多くの大学は私立大学です。高校3年間の学習結果と大学入学後のパフォーマンスを自分で推薦し受験する制度です。
誰でも受験できますが、一定以上の通信簿評価は必要です。入試の時期は早いところで9月、遅くとも11月には終わる事が多いです。入試科目は小論文と面接を課す大学が多く、人前で話をすることに抵抗がある人は、AO入試での受験は難しいですね。
プレゼン能力や事前の準備も必要です。近年入学定員の厳格化が進んでおり、以前よりもAO入試の難易度が上がってきています。
結局ランクを下げようが、目標の志望校に進学しようが、
高校受験以上に勉強に徹しないと指定校推薦はもらえない
ということです。
上位校に進学しても、勉強しない人は指定校推薦はおろか
一般入試も対応ができません。
実力より低いランクの高校へ行っても、サボっていたら
あっと言う間に抜かされてしまいます。
「指定校推薦」を狙うなら
高校受験が終わった瞬間から
高校の定期テストの対策を始めるべきなのです。
みんなが勉強をしていない高校入学前
大学受験に意識が届いていない高校1年のとき
こういうときから準備をしないと間に合いません。
そして「指定校推薦は楽である」
この感覚は絶対に持ってはいけません。
大学進学を考えているみなさんへ
一番大事な事
それは
入る高校ではなく
入った後にどう頑張るか
です
これはやる気とかそんなものじゃない
決意と行動
これがないと達成できません
ですので、「高校受験」をゴールにしないで下さいね